夏の間のことでした
家の玄関には虫かごが置かれて
その中には知人からもらった
何匹ものかぶと虫がうようよと体を寄せ合っていました
夜になるとその活動が活発になり
玄関でごそごそと煩い限り
子供たちは昆虫ゼリーをあげて
それなりに面倒を見ていました
そうして季節が移り変わり虫かごは空になり
数匹のかぶと虫の亡骸は
何故か子供たちがベランダの鉢植えの上に置き
まだその姿を残しています
先日、一番下の子供と
二人でお風呂に入っていたら
二の腕の裏側に痣のような跡があったので
幼稚園でぶつけたのかなと思い
「どうしたの、ここ痛いの?」と聞いたら
「かぶと虫に刺されたの」と想定外の答え
意表を突かれてちょっと言葉に詰まったのですが
大人のありきたりの理屈で
「今は冬だから「かぶと虫」なんていないよ」と言うと
「夏に刺されたの」との答え
そうかと変に納得してそこで会話は終わったのですが
どう見ても腕の痣は、今日昨日でできた痣でした
実は子供たちはかぶと虫は怖かったようで
籠から出して服につけたら
「怖い、助けて」と
大泣きをしながら走り回っていました
それを見てこちらは大笑いをして見ていたのですが
「もしかするとトラウマになった?」
半年を経てもその時の恐怖心は消えていないようです