風のささやき

冬にうたう

冬の景色

こころもよう

あること

沁み込んだ冬の冷たさ骨凍え何をやっても温まらない 除夜に鍋一人雑煮をこしらえる身に染む習い止められず寂し 年賀状届かぬままの名を消して絶やす縁の懐かしき顔 初雪の朝や肩寄せ眠る家族仲良きことの温もり感じて レトルトの白粥乾燥七草で塩梅悪く季節味わう 冬の夜ストーブの前聞き入るは一つに重なる鼓動の温もり 澄む場所に耐えきれる人少なくて星月のみの冬空寒し 煤払い手伝う子の手冷たくて両手で包むストーブの前 見渡せば全てが智慧の先生で冬耐え芽吹く木々またしかり 年忘れ昔話に笑い泣き久しき友との時は埋まる 月明かり唯一便りに家々へサンタは空に大忙しか 週末や一日過ぎたおでん食べ家で寝過ごす冬の雨降り 雪降れば道行く人皆うつむいて心見つめる僧侶のごとし 喪に服す葉書受け取る神楽月今年も沢山人の逝くなり 滲んでるまぶたの裏の太陽が眩しさを増す一月尽 落葉掃く老婆の箒秋深め焚き火の暖が胸に染む 年忘れ誘ってくれる友のいる今年も変わらぬ笑顔に会えて 北風の落とす枯れ枝胸に挿し一年の生命誇ってみる 枯草も見えないところで根をのばす緑の春に遅れないよう 寒くても家路は遠くありにけりただ歩まんと足に告げてる ポケットの手までも寒い家路かな急いた足さえ枯らせと木枯し

ふうけい