風のささやき

車窓から屋根ひとつずつ遠ざかる小さな営み照らして夕日

秋の夕暮れが景色を染めるころ
電車に乗っていました

吊革につかまり
窓の外を眺めていると
寄り添った家々の屋根が
次々と遠ざかってゆきます

その屋根のそれぞれに
誰が暮らし
どんな思いでいるのか
僕が知ることはありません

それぞれの一日が
穏やかに暮れてゆけばいいなと思いました

一つ一つの暮らしが幸せであればと。#2001 秋に

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